125の提言

はじめに

目次:

【はじめに】

全ての課題に共通して考えたいこと。

【未来を良くするために必要なことは何か。】

【なぜ、地域の特色が生まれないのか。】

【活気が無いって、何が足りないのか。】

 

<125の提案>

【どんな時代にも対応できる力を育む教育】13

【必ず訪れる脅威に対応できる危機管理体制】11

【人生100年時代における健康】10

【人口減少、少子化、超高齢化と向き合う】9

【地域資源を磨き、特徴を見出し、誇りを繋ぐ】15

【”まち”を支える人を育むための”まちづくり”】8

【今、守らなければならない食と農業】9

 

【一人ひとりを尊重し、選択肢に富む多様性社会】9

【地元の企業の力を活かし、一人ひとりの魅力を引き出す産業政策】9

【自由に快適に移動できる次世代の交通手段】7

【世代を超え、スポーツが身近にある環境をマネジメントする】10

【市民からの信頼と時代の変化に応える市役所改革】9

【持続可能な自治体運営のための財政管理】3

【単なる合併議論では無い、課題への最適な解決策を見つける広域連携】3



【どんな時代にも対応できる力を育む教育】

課題:自分で考え、主体的な選択ができる人を育てる環境になっているのか。(提案数1)

提案:学校運営や行事運営を生徒主導で、主体的に取り組むことができる仕組みづくりを提案します。

課題:答えを書き写すだけの宿題、徹夜で対策するテスト。塾での学習が先行するなど、主体性が抜け落ちた、やらされ勉強に子どもの貴重な時間が費やされている。(提案数3)

提案:学校現場における”目的”と”手段”の議論を活発化させ、その対応に必要な大胆な人事や予算配分を行うことを提案します。

 手段ではなく学力の習得に重心を置くことを優先し、学校における個別最適に重点を置く学習プラン、一律に宿題を与える方法ではなく個別に宿題を与え、場合によっては宿題を出さなくても構わないスタイルを提案します。

 美濃加茂市の義務教育では、子どもたちに”この学力までは徹底する””この能力だけは身につける”という指標を大人たちが議論し、基準をつくることを提案します。

課題:社会の生活スタイルが日々変化している中で、子どもたちにとって最高の環境が用意できているか。(提案数4)

提案:子どもたちが、時代に合った教育を受けるために必要な環境整備や最新機器の導入等について、十分な予算措置をすることを提案します。

環境整備を、学校外からのトップダウン等による押しつけではなく、現場から必要な声が上がってくるような仕組みづくり、声を上げやすい予算措置をすることを提案します。

新しい設備や技術の導入、そのための準備、管理、運営について、教員や学校現場の担当者が時間や労力を取られてしまうことがないように、デジタルを中心とした専門分野の人員整備を徹底することを提案します。

国際社会で通用できる力をつけるために、希望する生徒には海外での学校生活を長期間に経験できるようなカリキュラム整備を提案します。

課題:教員が一人ひとりの子どもと向き合えているのか。(提案数3)

提案:子どもたちに向き合えるよう教員の仕事を明確化し、多くの雑務は専門の職員に分担し、必要な教員、職員を配置すること。そして教員の待遇を改善することを提案します。

 一人ひとりの子どもを起点とした環境整備を進めることを大切にするために、一人の子どもに関わる大人たち(習い事や塾など)と学校の教員や保護者が意見交換をする場を設けることを提案します。

これまで当たり前とされてきた固定担任性について見直しの議論を提案します。

課題:子どもたちの学習時間が変わらない中で、プログラミング教育や地域活動にどのように取り組んでいくべきなのか。(提案数2)

提案:プログラミング教育は、小手先のパソコン教育ではなく、子どもの可能性を大きく広げることを目的として取り組むこと、そして学校教育の現場ではデジタルを活用した自己探究を可能とした学習方法や評価方法を積極的に取り入れることを提案します。

学校現場において多くの社会経験をしてきた人材が教員という仕事に就き子どもたちと向き合える教員採用を大胆に行うこと、そしてそのような採用によって教員となった人が活躍できる環境整備を行うことを提案します。




【必ず訪れる脅威に対応できる危機管理体制】

課題:災害の経験が風化しつつあり、市民の危機意識が低い。(提案数1)

提案:一人でも多くの命と財産を守るために、批判や苦情、場合によっては目先の損失があったとしても、日々の活動を止めて上での大規模訓練で現実的な訓練を行うことを提案します。

課題:大規模災害時に、行政機関による公助の体制が機能するのか未知数である。(提案数2)

提案:危機対応の際には、役所丸ごと”危機管理モード”に切り替わる事ができるよう、”通常時”と”危機対応時"の両面の機能を備えた組織体制を提案します。

 消防団員一人ひとりが団員としての活動をどこまで優先して行なう事ができるのか、団員本人の働き方などを事前に確認し、災害時にどれだけの人員を確保できるのか把握した上で体制を整えておくことを提案します。 

課題:美濃加茂市は災害経験がないこともあり、災害対応への意識が高くなく、市民の自助に対する意識を育む機会が足りない。(提案数3)

 市民一人ひとりに適した災害時の対応を行うために、”自助”の意識を生活の中で高められるようなイベントを様々な会場で開催することを提案します。

 堅苦しい避難訓練ではなく、多くの人が参加したくなるような企画、例えば美濃加茂市の地の利を活かして、避難生活と親和性の高い”バーベキューやアウトドアのイベント”に絡めながら、自助の意識を啓発するような取り組みを行なうことを提案します。

 大規模災害を想定して、アウトドアグッズの中でもテントや簡易ベッド、寝袋、バーベキューコンロなど災害時に役立つものを各家庭で備える際に支援を行い、それらの道具を災害時には活用できるような仕組みづくりを設計することを提案します。

課題:災害時におけるICT活用は十分機能するのか。(提案数3)

提案:災害時においても、個人の通信機器が十分に活用できる環境整備を民間と連携しながら徹底し、仮に通信が遮断された時には、どのような対応を行うべきなのか、日頃から確認しておく取り組みの実施を提案します。

  災害時に市民や被災者の負担を軽減するために、日頃から情報管理をクラウドシステムで行い、それらの情報に複数の場所からアクセスすることを可能とした仕組みづくり、且つ、セキュリティが十分強化された備えを行うことを提案します。

  危機管理の視点からも、多くの市民がICT機器を使えるよう、丁寧な説明機会、便利だと感じられるような取り組みを開催し、ICT機器の良さを活かした危機対応を提案します。

課題:災害時における自治体同士の協力体制は十分考えられているか。(提案数1)

提案:これから大規模災害を想定した自治体連携では、遠距離にある複数の自治体がグループを作り、連携協定を結び、災害時に効率的な応援体制が実行できるように、日頃からの人材交流や情報共有、相互アクセスの確認など具体的な対策を行っておくことを提案します。

課題:今回の新型コロナウイルス感染症で私たちは何を学んだのか。(提案数1)

提案:今回のコロナウイルス感染症において、私たちが経験したことや感じた危機を忘れない間に、どのような対応が、どのような結果に繋がったのか、そして、どのような行動をとることができたのか、世界から見れば非常に小さい単位であっても、美濃加茂市として、しっかりとした検証、反省を行い、今後の計画や対策に繋げることを提案します。 

 

【人生100年時代の健康】

課題:計画されている地域の医療体制を多くの人が知らない。(提案数1)

提案:美濃加茂市や周辺地域の医療体制の現状や見通しについて、難しい制度の話や専門用語を並べることなく、多くの市民が理解できるような機会づくりを行うことを提案します。

課題:深刻な医療・福祉現場の人手不足。最新機器導入へのハードルが高い。(提案数3)

提案:美濃加茂市は、公的病院を抱えていないため、医療・介護をはじめとした各種機関との情報共有を密にし、労働力の不足や効果的・効率的な保健体制を構築していくために必要なテクノロジーの導入を積極的に行っていくことを提案します。

 医療・福祉分野とテクノロジーの融合を先導できる専門家チームの設置を提案します。

 医療や介護現場のテクノロジーへの疑問や心配を解消し、市民理解が広がるような機会を事業所に任せるだけではなく行政が積極的に取り組むことを提案します。

課題:身近なリスクである、三大疾病に対して十分な対応ができていない。(提案数4)

提案:各種検診を全ての市民にリーチさせ、高い受診率の徹底と受診結果の確実な把握を可能とする検診制度を提案します。

 検診内容や予防の取り組みについて、客観的評価が高く、日々更新される情報に対応した市民が受診したいと思えるものを把握し、取り入れていくことを提案します。

 AEDの活用をもっと多くの市民に広め、お互いの生命を救いあえるような環境を築いていくような運動の推進や、子どもたちへの啓発の提案と、夜間でも活用できるAEDの設置場所を民間と連携することを提案します。

 市民を巻き込んだ手法を実現するためには、行政による広報や啓発活動では限界があるため、民間の活力を社会的課題の解決に活用するために民間資金を呼び込み成果報酬型の委託事業を実施するソーシャル·インパクト·ボンド(SIB)という社会的インパクト投資の取組を採用することを提案します。

課題:健康診断、検診の受診率が非常に低く、市民の健康意識は高いにも関わらず改善が見られない。(提案数2)

提案:一つ一つの健康課題に対して具体的な取り組みを行う以前に、それぞれの取り組みの対象者が現在置かれている状況を確実に理解し、改善プログラムや定期検診への参加を促すような対策の強化を提案します。

 検診や健康診断の受診率を高めるために、受けている人が得をするような仕掛け、受けていない人には一定の負担などを検討することを提案します。

 

【人口減少、少子化、超高齢化と向き合う】

課題:若い世代が魅力だと感じるような政策を示せているのだろうか。(提案数2)

提案:現役世代の中でも、地域を離れなければならないような人が求める”未来”を把握する場を設け効果的な政策を実現することを提案します。

環境整備や支援策など具体的な政策と誰が見ても明らかな成果を検証できる政策の実現を提案します。

課題:少子化対策に本気で向き合っているのか。子どもが生まれることを、世の中全体で歓迎している仕組みや雰囲気になっているのか。(提案数2)

提案:少子化対策を本気で行うために、一つ一つの出産ケースを単に処理するだけではなく、不安や不満、疑問点などが潜在的に存在してないか、常に寄り添いながら課題を見つけていく姿勢を徹底することを提案します。特に出産に際しての経済的負担については柔軟な支援策が必要dす。また、不妊治療等についても更なる支援策を提案します。

 性教育はじめ、出産や子育てに関わる、産前、産後、育児について、必要な心構えや行動、社会保障などについて学ぶ機会を徹底し、利用することができる制度を確実に理解した上で、人生設計ができる世代を社会に送り出すことを提案します。

課題:少子化対策として重要視されている育休取得や父親の育児参加が美濃加茂市では浸透しているのか。また企業はじめ社会全体で十分な支援ができているのか。(提案数1)

提案:出産の前後だけではなく“男子の家庭進出”が具体的に行われるような取り組みを行政が積極的に進めることを提案します。

課題:超高齢化時代において、介護現場をはじめ高齢者を支える人の数が圧倒的に足りなくなっている。(提案数4)

提案:介護現場での人手不足の解消のために、開発・研究されている様々な最新技術を積極的に導入し、介護現場を徹底的にアップデートすることを提案します。

  介護保険制度自体は政府によって進められていますが、美濃加茂市独自の支援策により地域の実情やニーズに応えられるような規制改革や先端技術が導入された一歩進んだ介護モデルの実現を提案します。

 介護状態が改善した時には、当事者も周りも素直に喜べるようにインセンティブが働くような仕組みづくりを検討することを提案します。

 テクノロジーが担えることはテクノロジーに任せ、何より、介護を受ける一人ひとりが幸せを感じ、充実した時間を過ごすことができるような、血の通った"介護"に目を向けていけるような仕組みづくりを提案します。

 

【地域資源を磨き、特徴を見出し、誇りを繋ぐ】

課題:「美濃加茂市を訪れる観光客がほとんどいない。地元の魅力が分からない。魅力を伝えることができない」そんな意見が多く存在します。(提案数3)

提案:観光政策について、観光事業を行う毎に目的を明確化し、事業実施と同時に多くのデータを採取し、事業に対する検証と評価を随時徹底して行うことを提案します。

 まずは私たち市民が地域の魅力を十分に理解・体験するような機会を積極的に推奨することを提案します。

 観光政策や事業の意思決定や計画策定の際には、市内の関係者間の調整に引きずられることなく、観光客を第一に考えた客観的な評価ができる人や企業に任せることを提案します。

課題:美濃加茂市の持つ自然資源を活かしきれていない。(提案数4)

<清流と共に生きる>

提案:地域を跨る木曽川や飛騨川の素晴らしさを、地域間で協力して磨き上げ、世界に誇る木曽川中流域を築いていくことを提案します。

 河川をはじめとした自然に親しむエリアを活かすために、一つ一つの取り組みの目的を明確に共有し、単なるイベント開催や観光施設として扱うのではなく、教育や情報共有をはじめとした様々な波及効果を期待しながら、日々検証を繰り返し、時代にあった仕掛けづくりに行政が関わり続けていくことを提案します。

 身近な河川の水質基準を子どもたちが遊べるようなレベルにまで徹底し、子供が遊べる河川として認定していくことを提案します。

 子どもたち、地域住民と身近にある川のリスクを共有しながら、危険が無いときには川岸に降りて、水面や生物と触れ合い、自然ならではの多くのことを経験すると同時に、環境や災害について考える機会を創り出していけるような堤防整備や河川整備を提案します。

課題:美濃加茂市の持つ自然資源を活かしきれていない。(提案数3)

<里山と共に生きる>

提案:美濃加茂市の里山や森林において、どの地域をどのように活用、整備していくのか。樹々の植生や生物の生息、土中環境にも着目し、地域住民とデータを共有しながら、利用方法や整備方法を決定し、実現していくことを提案します。

 林業に関する人材育成のための環境整備や充実した教育制度、積極的な最先端の技術導入を提案します。

 森林を特定の公園やイベントの際だけの利用ではなく、日常的に自由に出入りでき、楽しむことのできるエリアを広げ、市民が気軽に利用できるように分かりやすく示していくことを提案します。

課題:かつては多くの人が往来し、情報と刺激に溢れた中山道太田宿。その資源を活かしきれているのでしょうか。(提案数2)

提案:地の利を活かし、知識、情報、体験を求める人たちが集まるような機会を積極的に誘致し、人々との新たな繋がりが次から次へと生まれ、且、外からの人が入ってきやすい仕掛けや環境を整備し、人が人を呼ぶソフト面を重視した現代版宿場町のような場を築くことを提案します。

 外からの風に頼るのではなく、何より市内に存在する人々とのコミュニケーションを重視し、内側の熱量を最大限に引き出した上で、市外からの新たな力との融合を大切にする活性化の手法を提案します。

課題:美濃加茂市は、どこにでもある地方都市。何が特徴なのかサッパリ分からない。(提案数3)

提案:画一的な、どこにでもあるような地方の風景に「待った」をかけるような仕掛けを美濃加茂市から率先して行うことを提案します。

 美濃加茂市内に掲げられる看板やポスターなどに対して、一定の規制を設けることで、美濃加茂市全体としての価値を見出すことを提案します。

 美濃加茂市が実現しようとする特徴的な取り組みや、解決が必要な課題に対して、積極的に関わる企業や団体に対して認定制度を導入し、官民が連携して総合計画の実現に向けて取り組む仕組みづくりを提案します。

 

【”まち”を支える人を育むための”まちづくり”】

課題:地域における”まちづくり”が広く浸透していない。(提案数2)

提案:市民・住民が主体の”まちづくり”を本気で進めていくのであれば、行政の事情や慣例を取り払ったタブーの無い状態で本音の意見交換から始めることを提案します。

 連絡所のような地域の出先機関を存続させ、地域住民の意見の取りまとめや情報の集約など、地域のシンクタンク機能を充実させることを提案します。

課題:深刻な消防団の担い手不足と、理解が広まらない消防団活動。(提案数4)

 消防団活動の必要性を、世代を超えた多くの人に周知するための情報発信や機会を大胆に増やすことを提案します。

 消防団員は一般の人々では習得できないような、日々変化する災害への対応、進化する人命救助の方法、救助機器や情報通信機器の使用についての知識の習得など、地域の人たちに求められるような役割を担えるような訓練に時間を費やすことを提案します。

 特殊なスキルを身につけた資格者のような立場の人が、そのスキルを地域に提供することを期待し、地域に留まる限りは報酬を支払うことなども提案します。

 消防団活動における操法大会の位置付けの見直しを提案します。

課題:自治会への加入率が下がり続けている。自治会に加入するメリットを見出せていない。(提案数1)

提案:時代や環境が大きく変化していることを世代を超えて共有し、これからの時代に”自治会が果たすべき役割は何か”ということを話し合う機会を行政も関わりながら進めていくことを提案します。

課題:地域で行われていることがアナログのままで、時代遅れになっていることが多い。(提案数1)

提案:新たな技術を取り入れることで、地域に求められていることを、大きな負担なく、気軽に、適切に解決していくことを提案します。

 

【今、守らなければならない食と農業】

課題:美濃加茂市内の農地がどんどん減少している。(提案数3)

提案:個人の土地利用の視点や、開発されることが良いことだという発想ではなく、美濃加茂市全体の土地利用のバランスがどうあるべきか、市民の皆さんと考える機会を積極的に作ることを提案します。特に、農地には多面的機能があるため、防災や生物多様性、環境維持の視点を共有できるような機会も必要だと思います。

 美濃加茂市の農地と深い関わりのある“木曽川右岸用水”の歴史的経緯をはじめ、これまで投資されてきたインフラ整備と今後の農業を取り巻く状況を多くの人と共有し、長期的視点に立った農地のあり方について、考えていく機会づくりを提案します。

 市民が気軽に農業をはじめられるような市民農園の推奨や農業体験などのイベント開催に力を入れることを提案します。

 

課題:身近に農地のある素晴らしさを多くの人が感じることができていない。(提案数1)

提案:農作物の生産地と直接関わることができるメリットを活かし、農業に関わる”農薬”や”除草剤””肥料”などに関する基準を独自で定めることや、”農法”にこだわった農作物を提供できるような活動を支援していくことを提案します。



課題:地元でも多くの農作物が作られているにも関わらず、地産地消が広まっていない。(提案数3)

提案:学校給食において、家庭が負担する金額はそのままにして、地元で生産された安全な食材を給食に積極的に取り入れ、そのために必要な予算を確保することを提案します。

 地元の飲食店やスーパーにおいても、”美濃加茂市の食材”についての情報を積極的に発信し、生産者と消費者、そして料理人やお店が一体となって、農業や環境をはじめとした食に関わる課題を考えることができる機会づくりを提案します。

 美濃加茂市において、保存料や添加物をはじめ、安全にこだわった食べ物が、どこでどのように提供されているのか一目でわかるような認証表示を行うこと。また、保育園や学校などの公的な場では安全にこだわったものを積極的に提供することを提案します。

課題:地域を代表する特産品の知名度が浸透していない。(提案数2)

提案:もっと多くの市民が美濃加茂市の特産品を知り、好きになることができるような機会をつくり、地域の外に自信を持って届けられるような取り組みを提案します。

 それぞれの特産品が美濃加茂市にとってどれだけの経済効果や地域を宣伝する広告効果を果たしているのか具体的に計測し、市民に伝えることを提案します。





【一人ひとりを尊重し、選択肢に富む多様性社会】

課題:障害や病気を有する人、また、その家族や関係者が経済的、精神的に安心して暮らせる美濃加茂市になっているのか。(提案数2)

提案:障害者雇用が積極的に行われるために、具体的な数値目標をつくり、障害者側、企業側のニーズをしっかりと把握した上で、丁寧な障害者雇用に取り組むことを提案します。

 障害者に限らず、病気を有している人や、ひきこもり状態になっている人で働く意欲のある人の立場を理解することで、就労への効果的なアプローチを行うことを提案します。 

課題:引きこもりや不登校に対して、その本人に寄り添った対応ができているだろうか。(提案数2)

提案:引きこもりに関しては、その態度を否定するのではなく、子ども、社会人関係なく、無理に行動を強制するのではなく、寄り添う意識を持ったアプローチが必要だと提案します。

発達障害や不登校の課題についても学校だけの責任にするのではなく、子どもたち一人ひとりにあった対応を積極的、かつ早期に行うことを提案します。

課題:外国人の割合が高まってから30年。まだまだ課題が多く、共生の特色を活かしきれていない。(提案数2)

提案:外国人のコミュニティと日本人のコミュニティが関わりを持てるような場づくりを行政が率先して行うことを提案します。

 外国人の比率が多いからこそできることを見つけ出し、美濃加茂市でしか経験できないことを多くの市民に提供することを提案します。

課題:性的指向及び性自認に関して、他人事だと考えている人が多い。(提案数1)

提案:多くの人が理解できる機会を広げながら”パートナーシップ制度"の導入についての議論を行うことを提案します。

課題:普通の生活を送っていると多様性を実感したり、マイノリティの課題を考える機会がほとんど無い。(提案数1)

提案:多くの人が社会課題と向き合うために、自分とは異なる価値観や、自分が経験したことのない課題を抱えている人たちと交流できる機会づくりや場づくりを提案します。

課題:若者の政治参加意識、地域への愛着が薄れてしまっている。(提案数1)

提案:若者たちが、「自分たちの考えで、社会を創ることができる」ことを実感するために、一定の予算を確保し、企画、立案から市民や議会説明までを若者が担う仕組みを提案します。

 

【地元の企業の力を活かし、一人ひとりの魅力を引き出す産業政策】

課題:自治体と同じく、地方の企業も時代の大きな変化に晒されている。(提案数1)

提案:行政が今まで以上に一つ一つの企業と丁寧に関わり合い、行政だからこそ解決可能な課題や、実現可能な環境整備や取り組みを見出し、行政と企業が連携を取りながら地域の発展を遂げられるような仕組みづくりの構築を提案します。

課題:求人倍率は高いが採用率は上がらない、地方の深刻な人手不足にどう立ち向かうのか。(提案数3)

提案:美濃加茂市で育った学生や、関係を持つ人たちに地元企業の情報発信を提供することと、積極的な関係づくりができる仕組みを行政と企業が連携して築くことを提案します。

 地元企業が持続的に事業を継続できるように、行政は金融機関などと連携しながら事業承継という課題に対して取り組むことを提案します。

 移住政策と地元企業の採用活動が連携して行われることで、地域の魅力に関心を持った人が、地元企業に対して目を向ける機会を作ると同時に、企業の採用時に移住促進などに関する情報を提供するなど、移住促進と採用活動が連動するような取り組みを提案します。 

課題:人口減少、高齢化、グローバル化、デジタル化など大きな時代の変化に、地元企業はどのように対応するのか。(提案数3)

提案:地元の企業が直面する様々な課題に対応できるようなサポートセンター機能を充実させることを提案します。

 これからのビジネスをサポートする上で、デジタル化は欠かせない要素となるため、サポートセンター機能の中には、デジタル化に特化した専門分野の設置を提案します。

 デジタル化、そしてDXについての知識の習得や体験ができるような機会を様々なレベルに合わせて行うことを提案します。

課題:企業誘致は誰のための政策なのか。(提案数1)

提案:これまでの開発型の企業誘致ではなく地域資源を活かした企業誘致や、様々な分野の特色を十分に活かし生活環境を向上させることによって美濃加茂市の企業で働きたいと思えるような環境を整備する政策を提案します。

課題:各分野で成功している美濃加茂市の出身者の力を、地元の活性化に繋げることはできないか。(提案数1)

提案:美濃加茂市の出身者や関係者が、美濃加茂市の情報を定期的に知る機会や課題を把握する機会、地元の人たちと交流する機会を定期的に開催し、故郷への想いを具体的な取り組みへと結びつけることができる仕組みづくりとその受け皿を作ることを提案します。

 

【自由に快適に移動できる次世代の交通手段】

課題:超高齢化社会を迎える時代、自動車が利用できなくなった人は、どのように暮らしていけば良いのでしょうか。(提案数2)

提案:”自動車を運転できなくても豊かな生活が送ることができる美濃加茂市”を、多くの人を巻き込んで、より多くの市民の目線から意見を出し合い、実現に向けて考えていくことを提案します。

 道路や市街地を計画する際に、これまでの過去の延長線上だけで考えることなく、交通政策や移動手段に関わる新たな技術やサービスを積極的に研究し、住民の理解を広げ、期待を持てるような取り組みの導入を行政が率先して行うことを提案します。 

課題:美濃加茂市の"あい愛バス"は、これからも市民にとって必要なのか。(提案数2)

提案:単純にバスを走らせ続けることではなく、バス運行の目的を見失うことなく、総合的な波及効果、市民や時代のニーズ、技術やサービスの進化に対応しながら、変化に柔軟に対応できる”あい愛バス”であることを提案します。

 バス事業単独の黒字化を追い求めるのではなく、市民サービスとしての役割や、総合的に経済効果を発揮できるような事業計画を立て、実行と検証を繰り返しながら、市民が評価しやすい仕組みにすることを提案します。

課題:自転車にとって危険で不便な環境になっているのではないだろうか。(提案数2) 

提案:毎日、自転車で学校へ通う中学生、高校生の登下校に関して、自転車道の明確な表示や危険性の排除等、もっと安全に配慮した道路整備を提案します。

 通学に利用する中高生に限らず、小さな子どもから、移動手段に自転車を選択する大人を含む全ての人が安心して自転車に乗れる環境整備とルールを推進することを提案します。 

課題:どこに居ても自動車の危険がある現在、高齢者も子育て世代も安心して街を歩くことができない。(提案数1)

提案:全ての人に優しい、自動車による危険を意識しなくて済むような自動車が乗り入れない、安心して歩いたり遊んだりできるエリアを市内に創ることを提案します。

 

【世代を超え、スポーツが身近にある環境をマネジメントする】

課題:美濃加茂市や地域が企画するスポーツイベントやスポーツ大会への参加者が限られてしまい、硬直化してしまっている。(提案数1)

提案:スポーツの持つ役割や可能性を見つめ直し、スポーツを取り巻く組織や団体の必要性を現場目線で見直すこと、また行政が運営している大会やイベントの目的や今後の方向性を見直す機会を提案します。

課題:新たにスポーツを始める機会、そもそもスポーツができる場所を知る機会が少ない。(提案数4)

提案:クロストレーニングという言葉の普及には時間がかかるかもしれませんが、一人ひとりが多種目のスポーツに気軽に触れられるような仕組みづくりや環境整備を行うことを提案します。

 地方ならではの自然環境を活かしたアウトドアスポーツに積極的に目を向け、活動しやすい環境づくり、民間企業とのタイアップなど地域資源とスポーツの融合による活性化を提案します。

 これまでのスポーツの枠組みに捉われることなく、パラスポーツやレクリエーション、eスポーツなどを通じて、多くの人が繋がり、世代間交流や地域経済が活性化するような仕掛けや環境整備を提案します。

 多くの高齢者がプレーし、健康増進の機会、貴重なコミュニティの場として位置付けることができるグラウンドゴルフに対して、積極的なサポート体制を行うことを提案します。

課題:大会誘致や合宿誘致など、スポーツが持つ経済的な可能性を全く活かせていない。(提案数1)

提案:美濃加茂市におけるスポーツを、地域内で暮らす人を対象にしたスポーツの取り組み(インナー政策)を積極的に動かす一方、地域外の日本人や海外のマーケットを対象にすることで地域を活性化するアウター政策を同時展開する仕組みづくりを行うことと、経営感覚を持ってスポーツ活動を運営できる人材の確保·育成を行うことを提案します。 

課題:周辺の市町村は新たな施設ができている一方で、美濃加茂市には古い施設ばかり。新たなスポーツ施設の建設は、予算的な問題が大きいため期待できない。(提案数1)

提案:今後整備するスポーツ施設には、Park-PFI制度の導入を始め、建設前から運営を重視した企画を行い、市民の思いと経営感覚のバランスを十分に考慮した、新たな時代に相応しい運営手法の導入を提案します。

課題:スポーツの発展を担う人材が見当たらない。(提案数2)

提案:スポーツ振興分野への高度人材の登用、またはスポーツを通じたマネジメントを得意とする企業や団体との協力体制を提案します。

 スポーツを取り巻く環境整備やスポーツ経営などの効果を発揮するためにも、地域の事情や人間関係などをよく知り、市民の声を拾い上げることができるスポーツ推進委員がもっと活動しやすい仕組みづくりの構築を提案します。

課題:”ウォーカブルシティ"の取り組みは、どれほど広がっているのか。(提案数1)

提案:ウォーカブルシティの名にふさわしい、”このまちで歩いてみたい”と思うことができるような大胆な仕掛けづくりが必要です。例えば、歩きたくなる仕掛け、運動したくなる仕掛けを市内各所に用意し、まちづくりの企画を道路に隣接する地元企業や誘致企業と共に考え、実現するような政策を提案します。

 

【市民からの信頼と時代の変化に応える市役所改革】

課題:やる気のある人、実績のある人、頑張っている人が評価されない市役所の公務員。(提案数3)

提案:市役所職員が高いモチベーションを持ち、評価や処遇に納得した上で職務を全うできる環境整備のために、年功序列による弊害を解消し、責任に応じた処遇を得られ、頑張る職員が報われる給与制度への改革を提案します。

 市役所職員の地域での活動や災害時の対応を考慮した上での、評価制度や給与制度を提案します。

 トップである市長の給与を市民からの評価による変動制にすること、市長に限らず副市長や教育長も同様の制度を導入することを提案します。

 

課題:市役所職員の適正な人数はどれくらいなのでしょうか。また、予算は何に、いくら使われているのか詳しく示されるのに、職員の働く時間は、何の仕事にどれだけ使われているのか分からないのが現状です。(提案数2)

提案:今後の市役所には、どの分野、どの部署にどのような人材が必要かをしっかりと見定め、自動化するところ、民間に任せるところ、そして市役所職員で担い続けるところを明確に示すことを提案します。

 市役所職員が関わっている全ての業務について、担当者、時間数を明確に示した「事務所要時間の一覧」をもとに、業務の見直しを行うことを提案します。



課題:市役所に求められる能力が高度化、複雑化している中、一人ひとりの職員のスキルアップが重要な時代となっています。(提案数4)

提案:専門的な知識や、企業での経験を多く持った民間経験者の採用を積極的に行うことを提案します。

 市民への質の高いサービス提供と、職員の未来を守るために市役所中堅職員の定期異動見直しを提案します。

 部長職のような重要な管理職ポストを公募制にすることを提案します。

 副市長を2人制にすることを提案します。



【持続可能な自治体運営のための財政管理】

課題:美濃加茂市の財政状況について、危機意識や関心を持てる機会が少ない。(提案数1)

提案:これまで取り組んできた"財政のはなし"や"アニュアルレポート"のように、市民に分かり易い方法で市の財政や会計について伝える努力をすることと、更に、市民の皆さんと行政が市の財政について考えることができる機会を積極的に行なうことを提案します。

 

課題:美濃加茂市には、数多くの課題に対応するだけのお金がない。(提案数2)

提案:ふるさと納税や通称"企業版ふるさと納税"、その他、収入源として確保できる制度が今後も政府によって推奨される際には、積極的に取り入れ、依存財源に頼る状況を少しでも改善していく姿勢を民間や市民と協力しながら創り上げていくことを提案します。

 これから企業誘致による産業の活性化を図るのであれば、どれだけの開発費や誘致活動に予算を使い、どのような業種・規模であれば投資した額を回収できるのか明確にした上で事業判断を行うことを提案します。

 

【単なる合併議論では無い、課題への最適な解決策を見つける広域連携】

課題:加茂郡との市町村合併、今後の美濃加茂市はどうなるのか?(提案数3)

提案:「まずは合併」という合併を目的にした議論は避け、合併を行わなくても解決が可能な課題がどれだけあるのか、合併により期待してる効果は何なのか、徹底的に拾い集めることを提案します。

 現在のテクノロジーを利用することで、これまでの常識に捕らわれることのない自治体連携や共同事業を行うことを提案します。

 闇雲に自治体の面積や財政規模を大きくする必要はなく、そこに住み人々が地域に対する愛着と誇りを醸成することができ、更には地域住民が行政の意思決定に関わっていることを実感できる規模で存続させていくことを提案します。